最近「インスパイアソング」という言葉をよく耳にします。「インスパイアソング」とはいったいどんな意味かわかりますか?
インスパイアソングとは?オープニング曲、テーマソングとは違うの?
インスパイアソングのインスパイアには、「影響を受ける」「刺激を受ける」などの意味があります。インスパイアソングとは、直訳すると、「作品に影響を受けて作られた曲」となります。
映画やドラマ、アニメにはオープニング曲やエンディング曲、劇中歌などがありますね。これらは作品の公開前に、その作品の一部として楽曲が作られます。そのため、基本的に作品の公開と同時に発表されます。しかし、インスパイアソングは作品に影響を受けたところから楽曲作りがはじまるため、作品の完成後に発表されることもあるのが特徴です。そのため、オープニング曲やエンディング曲、劇中歌のように作品の中でインスパイアソングが流れることはないというのも特徴です。
インスパイアソングの代表的な例
「インスパイアソング」として代表的なのが、Awesome City Club「勿忘(わすれな)」。2021年1月29日公開の映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソングとなっています。
また、SHE’S「Chained」は2021年10月29日公開の映画『そして、バトンは渡された』のインスパイアソングとなっています。
Awesome City Club「勿忘(わすれな)」は、メンバーが作品に出演するご縁があり、作品を知る中で感銘を受け、映画から感じたものをテーマに曲を作りたいという希望から生まれた歌だそうです。
(出典:https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000431)
また、SHE’S「Chained」は、映画の世界観に寄り添った楽曲にしたいというプロデューサーの思いから、インスパイアソングのアーティストを募集という流れがあったそうです。
(出典:https://realsound.jp/2021/07/post-824673.html)
どちらも、作品をもとに作られた歌だということがわかりますね。
さらに、ロックバンド・MY FIRST STORYの新曲「PARADOX」が、2021年12月17日公開の映画『マトリックス レザレクションズ』の日本版インスパイアソングに決定したとの発表もありました。https://news.mynavi.jp/article/20211130-2208481/
さらに、2022年2月16日には、桐谷健太さんが、自身が主演を務める映画『ミラクルシティコザ』のインスパイアソングとして『遣らずの雨と、光』をリリース。映画にまつわるインスパイアソングは広がりを見せています。
インスパイアソング元年は2021年と言えそうです。
インスパイアソングは作品の世界を広げる可能性がある
ご紹介した曲に限らず、過去にもインスパイアソングと言えるものはあるのではないかと推測します。たとえば、YOASOBI「夜に駆ける」は小説「タナトスの誘惑」を、「群青」は漫画「ブルーピリオド」をきっかけに作られているそう。これも作品から感じたものをテーマに曲を作るという点では「インスパイアソング」と言えるかもしれません。
作品の世界を広げるインスパイアソングは今後も増えていくのではないでしょうか。
インスパイアソングを作詞の練習に取り入れてみよう
歌詞の中で登場人物や情景、ストーリーをうまく表現できないことがあるかもしれません。ゼロから自分でオリジナルのストーリーを作るとなると、難しくて筆が進まないことも。自分の好きな映画やドラマ、小説やアニメなどをもとに、そこから感じたものを歌詞に落とし込んでみるというのも作詞の練習になるはずです。
インスパイアソング、2022年以降の傾向は?
2022年以降のインスパイアソングについて、2/6(月)22:00-24:00 J-WAVE(81.3fm)SONAR MUSICにゲスト出演しお話しさせていただきました。
トーク内容がnoteにアップされております。こちらも是非ご覧ください。
→映画やドラマ・小説などから影響を受け作られる“インスパイアソング”を深掘り!
インスパイアソングの2022年以降の傾向についてはこちらの記事をご覧ください。
→インスパイアソングは定番に?2022年以降のインスパイアソングの傾向
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